ちょっと便利なアウトドア情報


 ここでは夢たちばなビレッジで実施したプログラムや、利用者の方から頂いたアウトドア・キャンプテクニックやグッズの紹介をしたいと思います。アウトドアは自分流を楽しめるのがいいんですけど、まあ一つの参考にでもなれば幸いです。

THANKS

大橋光雄氏  福岡のキャンプテクニック、グッズの達人と言ったらこの人、福岡県キャンプ協会会長 大橋光雄氏。何かと、このキャンプ場もお世話になっていてアドバイザー的存在です。福岡のキャンプを扱ったテレビ番組によく出られたり、九州のあちこちのキャンプ、アウトドア講習をやってられます。キャンプのことを喋り出すと止まらない、その内容の濃さにはびっくりです。このページでも氏より情報を提供頂いています。大橋氏に興味のある方はhttp://www3.coara.or.jp/~campnet/をのぞいてみて下さい。




木炭の火のおこし方

 アウトドアクッキングの定番といえばバーべキュー・焼肉。木炭に火がつかなければ始まりませんが、割と悪戦苦闘していませんか。いくつかの木炭の火のおこし方を書いてみることにしました。

●新聞紙

 ライターと丸めた新聞紙だけで、果敢に火をつけようとしている方をよく見かけます。しかし、灰は散らかるし、大量に新聞紙を使ってもなかなか火はつきにくいもんです。もちろん、ちゃんと火おこしできている人もいますが、そういうひとはまれです。ほかの方法でやってみたほうがいいと思います。

●着火剤

 普段火を起こす機会がなくて、とりあえずバーベキュー食うのが先決という人はホームセンターで木炭買うときにちゃんと着火剤も一緒に買ったほうがいいです。結構いい値段がしてますが。ただ、ゼリー状のタイプは爆発事故があるそうですので気をつけて下さい。

●ガスバーナー、ガストーチ

 皮の手袋はめて、これ持って火おこししているとかっこいいですね。火は確実につきます。難点は普段バーベキューをあまりしない人はもったいない出費になることと、一点にしか火がつきませんから、火を炭全体に広げるに時間がかかっているみたいです。

●薪

うちのキャンプ場では夏の間中「鮎の塩焼き」やってますから木炭も大量につかいます。火をおこせないと仕事にならないっス。薪燃やすのと一緒に木炭も入れ込んでおくと、一度に炭に火がついて時間がかかりません。ここの施設では、木炭に火をつける程度の量なら、薪はサービスでお渡ししています。薪に火がつけられない人は・・・いずれこのページでなんとかしましょう。

●牛乳パック

達人、大橋氏ご推奨。牛乳パックを輪切りにして、わっかを広げて重ね、その上に木炭をおきます。ゆっくりと燃えていきますのでちゃんと木炭に火が移るようです。新聞みたいにボッとすぐ燃え尽きません。廃品利用なので経済的。テレビでも氏が紹介していました。

●杉の落ち葉

キャンプ場にある木って結構杉の木があるんじゃないでしょうか。杉の落ち葉は着火しやすく火力も強い。うちのキャンプ場も駐車場は杉林ですので、着火剤のかわりにとアドバイスしています。

 他に揃えておいたほうがいい道具も幾つかありますが、とにかくウチワ、手袋、火バサミはぜひあったがいいでしょう。

 アウトドアは過程を楽しむもんです。火をおこすのに多少苦労しても、それがいいんだという意見もあります。

 自分はこうやってますという方は、よかったらメールください


2004.06.06
キャンプ場のバンガローをご利用いただいた藤田慎一様より投稿いただきました。(感謝!)これも皆さんの参考になるのではと思いましたので紹介します。

●藤田流〜木炭の火をおこす方法

まず、グリルの底に枯れた小枝を重なり合うように敷き(入れすぎたら×)、新聞紙1〜2枚で覆い木炭をのせる。またその上に枯葉を新聞紙が隠れる程度のせ、新聞紙に火をつける。
ポイント!
☆小枝&枯葉は、できるだけ乾いている物を使うこと!
☆小枝を敷く時に、空気が通りやすいように置いていくこと!

私はいつもこれでやっています。あっ!と言う間に火がつきます。 ウラ技! ☆着火材がない場合&忘れた場合、新聞紙を車もしくは、バイクのエンジンオイルに浸し、それを着火材の代わりに使う。
 かなり、使えます。火の勢いも強くないためにOKです。




竹を使ってご飯を炊いてみました

 皆さんは何を使ってご飯を炊いていますか?キャンプというと飯盒(はんごう)ってイメージがありますけど、うちのキャンプ場ではあまり使っている方は見かけません。ご飯食べてるのかな?
 昔のハガマを持ち込まれたりするこだわりの方、また、「何を使ってもご飯は炊けます」という方もいらっしゃいます。ここでは「ユニフレーム」社の「ライスクッカー」を貸出しています。扱いやすくて、スグレモノです。
 ここ立花町は日本有数の筍の産地です。そんなわけで竹はやたらあります。地元の原さん(写真)は来客があると竹でご飯を炊いておもてなしをされるということで今回は、これを紹介します。

●竹の容器をつくる

竹飯盒竹の節と節の間にお米をいれて、とにかくフタができるように容器を作ります。原さんは横にフタができるようにされました。のこぎり、のみ、金槌があればそんなに苦労しないでできそうです。ちなみに竹は孟宗竹です。米は別にボールとかでといでおき、水はきちんと計っておきます。これに、筍やアゲ、ワラビ、だし汁、酒を入れたら炊き込みご飯になります。



●火にかける

竹飯盒を炊く竹の両端はカマドにかけられるように長めにとっておきます。カマドは今回耐火レンガで作りましたが、バーベキューコンロの上に置いても良さそうです。どんどん燃やしましたが、飯盒より結構時間がかかります。炊きあがり状態を確認するにはやはり、ぐつぐつという音や吹きこぼれがしくなって、それからふたを開けて見てみます。「赤子泣いてもふたとるな」と言いますが焦がしてしまうよりいいでしょう。もちろん、蒸らしの時間も必要です。



●炊きあがり

竹飯盒炊きあがり「ちょっと焦がしてしまったー。」と原さん。経験者といえども名人への道は険しい。しかし、ご飯は竹の香りがして結構おいしいと思いました。ああ炊き込みご飯をやってみたかった。やはり、炊きあがるのに時間が少々かかるようです。ここ夢たちばなビレッジでは、自分で切り出されるのなら竹は簡単に手に入ります。道具も貸出しますから、時間がある方は子供さんとチャレンジしてみては。





薪炊飯での煤対策

煤対策 薪を使っての炊飯は楽しいもんです。しかし、大変なのは後片づけ。特に飯盒やお鍋についた煤を落とすのは一苦労というか、ほんとにとれない!真っ黒になって帰ってくるレンタルの鍋をスチールたわしでゴシゴシ、1個洗うのにもすごい時間がかかります。それでも、なかなかピカピカにはなってくれません。
 しかし去年の事でした。ボーイスカウトの方がピカピカにしてレンタル鍋を返してもらったので、
 「すごい!洗うの大変でしたでしょう?」
 「いえいえ、クレンザー塗ってカマドにかけると後で簡単に煤落ちますよ。
 「・・・!」
 そーなんですねー。カマドにかける前に、液体ならそのまま、粉末なら水に溶かしてテッシュや布で飯盒や鍋に塗っておくと、後で煤が落ちやすいんです。何にでも裏技はあるんだあと感心しました。





ストーンペインティング

 木工や竹細工のクラフトやってましたけど、ナイフやノコギリ使うんで小学校低学年以下はヒヤヒヤもんで結構気を使います。ストーンペインティングなら、幼児から大人まで安心してできます。名前の通り石に絵を描くんですけど、気軽に楽しめるんで絵心のあるお父さん、お母さんは子供さんとやってみて下さい。

●石を探す

石探し  川原や小川なんかでまず石を探します。子供達は石探しよりまず川遊びに走ってしまいます。ゆっくり遊びながら石拾いしてください。
 石選びのポイントは、
・大きさは自由ですが、とりあえずは手のひらに乗るくらいがいいようです。
・「これ、○○に似てる。」みたいな面白い形がいいですね。
・描きやすいように、ある程度石の表面がすべすべしてる。
・ぽろぽろ崩れたり、割れたりしないもの。



●絵の具と筆

絵の具と筆  キャンプサイト等現場で描くには「アクリル絵の具」がおすすめです。水彩やポスターカラーでも描けますが、「アクリル絵の具」のほうが色のつきや発色もよく、水彩絵の具の扱い安さで油絵のような絵もできます。注意点はかわいたら、絵の具が落ちないことです。筆、パレットはこまめに洗いましょう。パレットは牛乳パックを開いたものを使ったら、乾くのを気にしなくてもいいです。筆は水彩用でいいんですけど、細かい所を描く方は極細の筆を用意してください。あと、平型の筆もあったらいいでしょう。「アクリル絵の具」は文房具屋さんより画材店にいかないとないかもしれません。



●下塗り

下塗り  いきなり石にいろんな色で絵を描いてもちろんOK。アクリル絵の具なら描くところを白く塗ると鉛筆で下書きができます。また、上に塗重ねる際発色もいいですし、石の表面の細かい穴も埋まって描きやすいようです。



●さあ、何を描こう。

絵を描く  何を描くかは動物でも、似顔絵でもなんでもいいんですけど、圧倒的に子供がつくるものが面白い!大人は絵はうまいけど、やはり石の形におもしろい発想ができなくなっているみたいです。アクリルだったら失敗してもどんどん塗重ねられるし、また白く塗ってしまえば最初からできます。水彩絵の具だったら水とタワシなんかで洗い落とせばいいでしょう。たくさんつくって標本箱に飾ったら夏休みの作品になります。



●作品

作品  とりあえず手元にある物を撮ってみました。これからいろんな作品を撮ってギャラリーにしたいと考えてます。








段ボール箱での薫製

 いつも食べているものでも風味・食味を全く違うものにさせる魔法のような調理法の薫製。うちのキャンプ場でもヤマメ、鮎をやってみましたが食味が魚ではないハムのようになるのにビックリしました。しかし、魚や肉類は下ごしらえが大変です。そういうものは自宅で仕込んでからキャンプ場でやればいいかもしれませんが、ピーナッツやゆで卵、チーズやカマボコなんかの練り物なんかはそのまま薫製にできてお手軽です。簡単な方法もいくつかあるようですが、ここでは大橋光雄先生から教わった段ボール箱とスモークウッドを使った薫製をご紹介します。

●段ボールのスモーカー

段ボールのスモーカー  段ボールの中断に「えいやっ」と棒を通し、焼き網をのせます。これでスモーカーの完成。箱の大きさですが、薫製にかける素材の量によりますが、大き過ぎると煙がよくかかりません。家族で楽しむなら、みかん箱より小さめで焼き網がちょうど入るくらいのものがいいでしょう。


●中身の仕組み

上から見たスモーカー  上から見たスモーカーです。中の焼き網がみえますか?焼き網の位置は薫製するものが乗ってもフタが閉じられるところに。


●スモークウッド

スモークウッド  スモークウッドです。4時間は煙が出ます。スモークの時間にあわせて折ったりして使います。はっしこの方にコンロやバーナーで火をつけるとモクモク煙が出ます。巨大なお線香のかんじです。種類はさくらやリンゴ、ヒッコリー等あります。下が焦げないように耐熱性のお皿や飯盒のフタを使って下さい。段ボールの底のフタはぬいていたほうが安全。


●素材(食材)

素材  ナッツ類はお皿に入てれそのままスモークウッドの横に置いてもいいです。チーズはウッドと近すぎると溶けますから注意。焼いた手羽先なんかもいいと思います。基本的にここではそのままでも食べられる素材にしました。生肉から作るソーセージやベーコンは仕込みや温度管理が必要ですので専門書を見てやって下さい。


●スモーク中

薫製中のスモーカー  スモークウッドに着火後、素材を入れたらフタをします。箱の中に煙が充満します。フタやその他のところから煙がもれないようガムテープ等でふさぎます。あとは1時間から2時間ほったらかし、遊んでいたり他のことができます。低温なので段ボールが燃えたりはしませんが、軽いので風で飛んでいかないように石やレンガなんか使ってください。それとほったらかしとはいったもののスモークウッドの火が消えてないかは時々確認して下さい。


●薫製の出来上がり

出来上がり  充分色がついていたら素材を取り出し、しばらく風にあててください。手軽にお酒のつまみが数品できて、お父さんはウレシーの薫製です。